1. 請求番号
例)ゼミで古代文学を学んでおり、日本の神話や伝説について調べている。現在、研究に基づいて書かれた鬼に関する本を探している。
詳細検索 書名: 鬼 ⇒ヒット282件
「鬼」について書かれた本を探そうと、詳細検索の書名欄に「鬼」と入力し検索してみると、282件のヒットがありました。多すぎるうえ、関係のない内容のものまでヒットしていました。
図書情報詳細を見ていると、件名に「鬼」があることがわかったので詳細検索で件名検索しました。
詳細検索 件名: 鬼 ⇒ヒット49件
著者名に「鬼」が入っている場合でもヒットしているので、それを除き、どんな本があるのか武蔵野図書館の本棚に見に行くことにしました。所在を確認すると、次の4つの所在がありました。
- 武蔵野 S棟5階 請求番号:380.4~388.22 ←49件中、この番号が一番多い
- 武蔵野 N棟5階 請求番号:772.2
- 武蔵野 S棟3階 請求番号:908.3
- 武蔵野 閲覧棟3階 文庫・新書
請求番号に注目
武蔵野大学図書館はテーマによって本のある部屋が違います。探している本のテーマが決まっていれば、見に行くべき部屋は限定されます。この時、注目してほしいのが請求番号です。
請求番号は分類表に従って付与されています。内容によって資料をカテゴリ分けし、番号を割り振っています。 請求番号の頭の数字でだいたいの分野がわかります。
0:総記 1:哲学 2:歴史 3:社会科学 4:自然科学
5:技術・工学 6:産業 7:芸術・美術 8:言語 9:文学
今回の例で探しているのは鬼について専門的な研究書なので「380:風俗習慣・民俗学」が該当していると思われます。武蔵野図書館のS棟5階にある請求番号:380~388のあたりの本棚で本を探してみましょう。
2. 目次
本を手にとったら、まず目次を見て、本の概要やタイプ・構成を確認しましょう。
[本のタイプ] → [確認ポイント]
全集・短編集の場合→探している作品が収録されているか
論文集の場合→参考にできる論文が掲載されているか
学術書・専門書→知りたい内容が書かれているか
本の中に、探している事柄があるのか、目次だけで確認するのは限界があります。
その本に索引があるなら、索引を活用しましょう( 3.索引 )。
3. 索引
例)微分積分学のεδ論法(イプシロン・デルタ論法)、εN論法(イプシロン・エヌ論法)について書かれた本を探している。
εδ論法、εN論法について書かれた資料を探すため、OPACで「εδ論法」、「εN論法」を検索
⇒「該当するデータがありませんでした。」
「εδ」で検索すると、2件ヒットし、『微分積分学の試練 : 実数の連続性とε-δ』が見つかったが、 「εN」はヒット0件。
専門的な内容で、テーマがピンポイントすぎるため、OPAC検索で見つけるのは難しいようです。
[参考]OPAC検索マニュアル 3-1-4. テーマがピンポイントすぎて見つからない
微分積分学の分野であることはわかっているので、「微分積分」で検索 ⇒ ヒット145件。
索引を活用
検索結果一覧の請求番号を見ると、おおむね「413.3」です。
図書館の「413.3」の本棚に行き、実際に本を手に取り、εδ論法、εN論法について書かれた本を探してみましょう。この時、活用してほしいのが「索引」です。
※索引の中身はOPACでは検索できません。
「索引」とは、その本に記載している語句や事項を一定の配列に並べ、記載ページを表示しているものです。たいてい巻末(本の最後)にあります。
STEP1. 請求番号「413.3」で微分積分について書かれた本を手に取る。
STEP2. 索引でεδ論法、εN論法の項目を探す。
STEP3. 項目があったら、該当ページを見て、知りたい内容が記載されているか確認する。
納得のいく本が見つかるまでSTEP1~3を繰り返す。